2015年8月6日木曜日

7月28日の講義(その2)


煙でいぶすアボリジニの治療、ドイツの薬屋が日本の薬種問屋、アメリカ西部劇のバッファロー・ビルの巡回ショウの真の目的は薬を売ることだった、その薬に は先住民の薬草が使われていたのではないか、アメリカでは現在、東洋医学の再評価がはじまっている…など民族学者の話はウソのような(ホントウの)本当に 見た体験談が入るのでみんな楽しそうだった。

しかし、最も盛り上がったのは日本の民俗学についてだった。柳田國男から始まる日本民俗学はたくさんの治療や薬の話を採集してきた。分類すると、1)祈 願:お百度参り、物断ち、願掛けなど 2)祈祷:村祈祷、神送りなど 3)まじない:神主・僧侶・巫女・修験など 3)物理療法:按摩、鍼灸、温泉(入 浴)など 4)民間薬、富山に代表される売薬、そして民間薬には、モグラの丸焼きとか、なんとも不思議なものがある。今は医療制度がいきわたったためにこ ういった習慣は消えつつあるが、地方では青森や飛騨などの朝市でまだたくさん野草を売っているし、寺社めぐりの団体旅行、ガンに効くお寺にまいるなどまだ まだ私たちの生活の中にのこっている。

こういった実態を新しい視点でしらべることが、庶民のつくった文化遺産を守るために必要ではないか。異分野が協力する研究はおもしろい。
これが、プラセボ効果に注目して、あたらしい展開を目指す若い研究者への言葉である。この講演で学ぶことが、改めて一論をまとめたいとおもっている。 

津谷喜一郎編著 2015『いろいろな分野のエビデンスー温泉から国際援助までの多岐にわたるRCTやシステマティック・レビュー』ライフサイエンス出版

(小山 修三)

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