2013年4月27日土曜日

そのとき何を食べますか(いよいよという時のたべもの)

熱っぽいだるい、何にも食べたくない、でも栄養を取らなくっちゃ、そんなと きあなた(または世話する人)は何を食べ(させ)ますか?
日本だと、すぐうかぶのは、「おかゆと梅干」、若者なら「アイスクリーム 系」。もっとも個人差がありウメサオ先生は「ナマコ」、友人の娘さんは 「マクドのハンバーガー」というので、毎日、買出しに行ってたそうです。
それでもしかし、けっこうそれぞれの食文化によってパターンがあり、アメリカ では「チキンスープ」、「セブンアップ」。70年代の末、みんぱくが始まった ころ、祖父江孝男先生が館員に民族の食についていろいろ聞いていました。きっかけ は、アラスカで調査して、イヌイットは「アザラシの生肉」と いうのを知ったからだそうです。
食文化の雑誌「Vesta」の秋の号で、「生きのびる食」と題して保存食を中心に編集する責任を負うことになりました。まじめにやるつもりですが、こう いう、肩の力をぬいたコラムもあるかと考えています。わたしならこれ、あの民族あれ、おもしろい情報をお持ちの方、ぜひレスしてくだ さい。

コヤマシューゾー 

2013年4月23日火曜日

ミャンマー訪問2:功徳をつむ

小林です。
今日も千里は肌寒いです。
暑かったミャンマーが少しだけ懐かしくなりながら・・・
「みんぱく友の会」民族学研修の旅、ミャンマー紀行第2回目です。

<功徳をつむ>
仏教国ミャンマーではじつにさまざまな方法で「功徳」をつむ用意がされている。
もちろんお布施だってあるけれど、おもしろかったもの、盛んにおこなわれていたものをピックアップ。

1.パゴダの前で鳥を放つ
2.金ぱくを仏像やパゴダに貼る
3.道ばたに誰でも飲めるようにお水を用意する
4.小鳥が食べられるように稲穂を軒先や木の枝につるす
 (お正月のしめ縄飾りのようなサイズで、街角で売られている)
5.花や食べ物、線香を境内で購入してお供えする
 (お供えされているものの量が尋常じゃない)
6.人のために祈る
7.村の子どもたちの得度式の費用を出してあげる
8.お経を拡声器などでみんなに聞かせてあげる

などなど。
日にちがたつとどんどん忘れてしまいますが、ほかにもいろいろありました。

人びとは本当に熱心に徳をつもうとしていることが印象的でした。

というエピソードを帰国してから知人に話しましたが、とても不思議そうな顔をされました。
今の日本社会では・・・なかなか理解しがたい行動かもしれません。



2013年4月10日水曜日

ミャンマー訪問1:お犬様事情

はじめまして。小林万里絵です。

「国立民族学博物館友の会」で、先月、ミャンマーを訪問しました。
現在、注目のミャンマーはうわさに違わず、さまざまな体験をさせてもらいました。

10日間の滞在で私が見聞きしたミャンマーを「やわらかい」テーマでお届けします。
今回は犬。
なんでよりによって犬なの?という声が聞こえてきそうですが、我が家にもパピヨンがいるので、気になったんだろうと思います。


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ミャンマーは道ばたに犬が多い。
とにかくうようよ、そして道のど真ん中にごろごろ。
おそらく飼い犬ではなく、その辺でてきとうにご飯をみつけて生きている感じ。
ペットではないから、彼らは人間にこびることはない。
けれどもとくに凶暴なわけでもなく、屋台のおばちゃんや参道のお店のおばちゃんの
言うことはよく聞く。(といっても「あっち行きなさい」ぐらいだけど)
彼らは参道でもパゴダの前でもどこでもわがもの顔で寝ているお犬さま。




そうかといっていわゆる「ペット」犬がいないわけでもないらしい。
最終日に訪問したヤンゴン郊外の民族村では、ちょっとリッチそうな若い夫婦が
いわゆる「ペット」としての犬を連れて散策する姿を目撃。
洋服やアクセサリーで着飾られた立派なお犬さまでした。
その後に訪れたスーパーマーケットでは、日本のスーパー同様、犬のグッズを売っている
コーナーもちゃんとありました。
うーん。両極端。
でもどちらもやっぱり「お犬さま」なのでした。




お犬さまの写真、もう一枚、悠々自適(?)の犬の様子です。

この両極端なものが同時に存在するのが、今のミャンマー社会をある意味でよくあらわしているのかも、という気もしてきました。

2013年4月9日火曜日

遷宮

「森」と「式年」について考えるため伊勢神宮に赴きました。初期の式年遷宮には、神宮が所有してい る森林「神宮宮域林」から伐り出された木材が利用されていましたが、鎌倉時代にはすでに、それで間に合わず、木曽産の木材を使うようになったそうです。そ して、大正時代には、状況を打開し、自給復活のための計画が打ち出されました。水源涵養などの面からも、大切な取り組みなんだと思います。
五十鈴川とそのむうこうに広がる森を眺めながら、万博公園で取り組まれている「自立した森再生事業」に思いを馳せました。
そしてもうひとつ、若返ろうとするお社を拝みながら、僕の職場もまさに「式年」をむかえているんだとひらめきました。

西岡 


2013年4月1日月曜日

千里の森へ

この4月1日から千里文化財団の理事長に就任しました。

オフィスの窓から、万博跡地にそびえる太陽の塔と広大な森、そのむこうに、創設40周年を間近にひかえた民博の全景をみわたすことができます。

ここ万博記念公園のある千里周辺には、わたしたちの知的好奇心を刺激するようなユニークな施設がたくさん集まっています。

博物館や万博の森をはじめ、海外や自然に関する情報、ときに歴史に関わる物語など、さまざまな内容を発信し、みなさんと共に楽しむため、わたしは仲間たちとこのページを立ち上げることにしました。みなさんもぜひ仲間に加わっていただきたいと思います。

小山修三