2015年6月25日木曜日

ケープ・コッド: 人工な的自然?



ケープ・コッド(鱈の岬という意味)はボストンからバスで二時間あまり、気候がよく、景観と歴史遺跡(メイフラワー号が最初に上陸したプリマスはとなりま ち)に恵まれた高級住宅地であると同時に観光地でもあることは東京にたいする鎌倉との関係に似ている。この地の自然は素晴らしい。引退して悠々自適の生活 を送る友人の家は湖畔にあり、ベランダで地ビールを飲みながら芽吹きはじめた対岸の落葉樹の林を眺めているのはなかなかいい気持ちだ。

彼の散歩コースの近所には、電信柱状にたてたミサゴの巣、ニシン(herring)が産卵に来る魚道、季節になると巣づくりにくるsand piper(?)、目を見張るものがいっぱいだ。それらはみんな市の条例によって厳しく規制されていて手を出すことができない。市民が支えている自然なの だ。
ところが一方で、おおきな観光地下の波が押し寄せている。主な道路に面してホテルやロッジがたちならび、レストラン、土産物屋がひしめいている。大ショッ ピングの計画が持ち上がり、ギリギリのところで議会で否決したという話を聞いた。しかし、観光は街の未来にとって欠かすことのできない問題なのだ。

しかし変な施設をむやみにつくるよりは規制をかけても守ることが重要だとおもう。つまり、ケープ・コッドの自然とは、ある意味で人がつくっていく自然であ りイェローストーンのあのザラザラした肌触りの自然とは全く違うものだ。それでも、これからの自然はこうして守っていかねばならないのかもしれない。

(小山修三)

米国ノースカロライナ州クロスノア訪問


今回のアメリカ旅行の目的の一つは、去年11月末に亡くなった私の考古学の恩師、Dr. Kidderのお墓まいりをすることだった。北はカナダ南東部から始まるアパラチア山脈の南端に位置する人口二百名あまりの小さな村、雪深いところなの で、初春の4月にメモリアルサービスが行われたが、所用でそれには出かけられなかった。代わりに先生の息子さんの一人が住むジョージア州アトランタからサ ウスカロライナ州を通りノースカロライナ州のクロスノアまで5時間のドライブをしての墓参となった。

芽吹いてまもないあざやかな緑の林の中の墓地、2年前に亡くなった奥様の脇に埋葬されていたが、墓石は来月できるとかで、目じるしの菊の造花がしつらえて あった。教会の横のスロープに散らばる墓石のほとんどはDellinger家・Sloop家など奥様の親戚縁者の名前が彫られ、その前で別のところから駆 けつけてくれたもう一人の息子さんたちと昔話で盛り上がった。先生には男の子が4人、みな日本(といってもアメリカンスクール)育ち、子供のころからの長 い付き合いで、時々まじる日本語はなまりのない日本人のような発音、気がついたら1時間以上立ち話をしていた。
日曜日には私としては珍しくシャツにジャケットを着て礼拝に出席、よく来てくれたとみなさんから握手をもとめられ気恥ずかしかった。賛美歌は「聖しこの夜」しか知らないのでずっと黙って立っていたのだけど。

(小山修三)

イェローストーン 蘇る森

1988年の山火事は熾烈なものでイェローストーンの森は回復不可能と考えられたほどだった。しかし、あれから四半世紀(25年)、森は 感動的といえるほど回復している。焼け残った松(ロッジポール・パイン)の林のくすんだ緑を取り囲むように若々しく鮮やかな緑が対照的である。そして、そ こに住む動物たちのあり方も変わっていったのだから、そのダイナミックな姿はしっかりして美しい。「自然をなめちゃいけないよ」という声 がきこえてきた。

(小山修三)

山火事の森の再生

森の再生を示す看板

2015年6月24日水曜日

イエローストーン公園のミサゴ

「イエローストーンのグランドキャニオン」というおまけがついたような名の場所があった。遠くに滝が見え、絶壁になって谷が切れ込んでいる。

谷の淵をめぐるトレイルに望遠レンズをつけたカメラを備え付け、鳥や動物のすがたをとろうと待機している一団がたむろしていた。三脚に据えたカメラを覗かせて もらうと(もちろん私のデジカメでは力不足)、立木のように独立してそそり立たつ岩にあやうくのっかるように、木の枝を編んだような鳥の巣があった (もちろん私のデジカメは力不足)。

そこへ、すっと垂直におりてきたのがミサゴ、英語でオスプレイ。あの評判の悪い軍用機はこの名をとったのだと わかった。

(小山修三)

写真:ミサゴの巣がある滝
滝が流れ落ちる渓谷の岩の上にミサゴが巣をかけていた。望遠レンズをつけた人が何人か巣を観察

2015年5月8日金曜日

イエローストーン国立公園


イエローストーン国立公園にようやくたどりつきました。
サンフランシスコからシアトル経由でアイダホのボズマンまで、待ち合わせ時間を入れて一日仕事、そこで一泊して、さらに車で3時間ほど走り、北のアイダホ口から入りました。

ここは世界初の国立公園として自然がよく守られているので有名です。なにしろ、四国の半分近い面積のなかに2つの観光宿泊設備以外、人家がない。これは地 域の開発(入植)がおくれたこともあるのですが、この大自然の偉大さを知り、守ろうという人々いが強く反映されているためだとおもいます。

公園内で一泊、車ではしりつづけるとバッファロー、グリズリー・ベア(ヒグマとおなじ種)、エルク(シカとおなじ種)が道をのこのこあるいて いるのに出会いました。100頭近いバッファローが群れをなしてうごいているのを見たときは感動しました。運が良ければ、オオカミ、オオツノジカ、マウン テン・ライオン(ヤマネコ)などの動物を見ることもできるそうです。

(小山修三) 

縄文少年のころ: 小山先生の縄文徒然草


小山先生の縄文徒然草の新記事「縄文少年のころ」がアップされました。
http://aomori-jomon.jp/essay/?p=7723
写真は、財田川河口 提供(藤田圭造氏)

2015年5月3日日曜日

情報孤立


カリフォルニアにはおどろくほどたくさんの日本車が走っている。ざっと目勘定でも半数以上になる、あとはドイツ車。あの自動車王国アメリカはどこに行ってしまったのか。

小さな町でも日本食の店が必ずあるし、スーパーには醬油、トーフ、エダマメ、コメなどがならぶ。日本製品の洪水だ。

しかし、新聞、テレビなどを漫 然と見ている限り(特にそれ用に契約しなければ)日本のことが出ることはごく少ない。それほど日本が平穏ということなのだろうか。

今回アメリカに来るにあたって油断して、大失敗をやった。
1、携帯の充電器を忘れたこと。今、居候をしている友人は丘の上の高級住宅に住んでいるので、バス停にとおく自家用車がなければどこにも行けない。だからなるべくジッとじっとしている。
2、もってきた小型パソコンが使い慣れないので、飛んだり消えたりイライラして文章が書けない。写真はどう取り込み添付すればよいのか、wi-fiとのつな ぎ、FBの登録・・・。日頃、奥さんや秘書役のこぼらさんにまかせきりにしてるから、身から出たサビなのだ。

トカゲのように陽だまりに座り、眼下に広がるベイエリアの景色をながめながら タバコを吸ってると(これがまた大変)、情報洪水の社会から離れていると、 休暇とはこうあるべきだ、それもまた悪くはないとも思うのである。


(小山修三)



B氏のガレージ。オークランドの丘にある住宅街はやや高級な住宅地で、ここには1家族が2台の車を持つのが普通です。日本車(トヨタ・ レクサス、ホンダ、日産)とドイツ車(ベンツ、BMD、オペル)という組み合わせというパターンが見られます。なぜそうなのか、基本的には燃費の良さがあ りますが、少し高くても「かっこいいという」ファッション感があるためではないかと思います。