2015年9月11日金曜日

おでん


オデンについて不思議に思っていることがある。汁は熱いし匂いもきついしアメリカ発のコンビニにはまったく合わないものだと思っていた。それなのに日本ではしっかり定着してしまった(わたし自身の乏しい経験では、アメリカのコンビニでオデンをみたことがない。)

オデンには基本的に「味噌をぬるもの」と「汁で煮るもの」との2つの系統があるようだ。種ものとしてはトウフ、コンニャク、チクワ、卵などが主となるが、 地方によって特別なものがある。とにかくバラエティー豊かで、全国オデン・マップもつくられている。そんな分布図をみてると考古学者だか民族学者の本性が 湧いてきて地方色を調べたくなり、さらには縄文時代へと思考がとぶ。

囲炉裏でいつも煮立っている大鍋、そのなかに投げ込まれた種もの、それを串でさして食べる。これは箸や受け皿の(少)なかった縄文人にとっては誠にぴった りの食べ物ではあるまいか。ようやく涼しくなったのでそんな妄想にかられるのにちがいない。さー、これから一杯やりに行きましょう。

(小山 修三)

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