4月17~18日の友の会体験セミナー「くすりの民族学 見学編」の報告です。
【4月17日(木)】
13:09に、近鉄吉野線・市尾駅に参加者全員が集合。目的地の三光丸くすり博物館へ、ブラブラ歩いていきました。散策には絶好の日和、古墳や神社、寺があり、田んぼの畦は花がいっぱい、村の町並みも古風でなつかしい景色を楽しみました。
14:00~ 工場と博物館見学。浅見館長の案内で生薬のセンブリ、キハダなどの薬草を齧ったり、製造工程を見たり、配置薬についての説明を聞きました。リジチョーは医療の歴史を日本、アメリカ、オーストラリアの例をひいて話しました。
16:00すぎ バスでホテルへ。夜はリジチョー、浅見さんも交えての懇談会、参加者の自己紹介と外国に行った体験談、和気藹々として話がみました。
【4月18日(金)】
9:30 大神神社(おおみわじんじゃ)へ。小雨模様でしたが境内を歩き、病気をしずめる神様をおまつりしているという狭井神社(さいじんじゃ)を見学。ここの拝殿の左にある薬井戸から湧き出る水(ご神水)も飲みました。
10:30~本殿ではじまった鎮花祭(はなしずめのまつり・ちんかさい)を見学。このお祭りは、大宝令で定められ(制定は701年
ですっ!)、神饌にはスイカズラとササユリの根(どちらも薬草)が供えられるのだそうです。本殿前に張り出された献薬者一覧には、奈良、大阪、京都を中心
とした製薬会社の名称がずらり(だれもが名前を知っているような企業もあります)。儀式には、それらの会社や医師など医薬品に関係のある人たちが参列し厳
粛におこなわれていました。
12:00 三輪そうめん山本の陳列室で祭祀土器やモモの種をみたあと昼食。研修の旅は、いちおうここまででしたが、14:00から同社の講義室で行われた公開講座「和食とは何か」にほとんどの人が出席しました。
この講座は、つい先頃、南方熊楠賞を受賞した石毛直道先生に、リジチョーが世界の中の日本の食の薀蓄を聞くというもの。石毛先生+リジチョーならではの、興味深いお話でした。講座終了後(15:30)解散。ゆったりした旅を楽しみました。
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